所有する空き家が放火の被害にあったときの責任は・・・。

トピックス2022年5月17日

毎日のように空き家が被害を受けた火災の記事を目にします。

自分が所有する空き家が放火などの被害にあったときに、所有者はどのような責任を負うのでしょう。

令和2年の総出火件数は34602件で、そのうちの4020件(約11.6%)が、放火及び放火の疑いによるものといわれています。

放火は、空き家が被害にあうことも多く、空き家の周辺住民の皆さんは、皆さん放火などの被害を心配しています。

所有する空き家から出火した火災が原因でお隣の家が燃えてしまった場合、はたしてどうなるのでしょう。

ここで出てくるのが失火責任法です。

正式には「失火ノ責任ニ関スル法律」といい、明治32年に定められた法律です。

この法律では、「失火(過失による火災)の場合は、損害賠償はしなくて良い。 ただし重大な過失の場合を除く」といった内容が定められています。

ここでいう重大な過失の解釈には意見が分かれるところで、火災の可能性を予見していたのにそれに対する防止策を講じなかったとすれば、重大な過失と認定されるかもしれません。

適正な空き家管理をしていればこういった過失を問われることはないでしょうが、そのうえで毎月の管理報告や修繕個所の履歴も保管しておくと、よりいっそう安心だと思います。

あと、自分の物件が延焼の被害を受けることもあるということで、火災保険はいちど検討してみるほうがいいかもしれません。

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