取り戻せる!?空き家の実家を10年ぶりに訪問…知らない人が勝手に住んでた
トピックス2021年3月30日
空き家になった実家。そのままにしていたら、知らない間にアカの他人が平穏・公然・善意・無過失で占有していた。最初の3年間は自分で住み、そのあと7年間にわたり賃貸に出し収入を得ていた。この場合、取り戻せるか?
とある記事で見かけたこの理不尽な問いに、まさかの回答です。
正解は…取得時効10年を経過しているので、取り戻せない!
なんと、まさかの回答。こんなことがあっていいのでしょうか。
このケースでは、アカの他人が平穏かつ公然・善意・無過失で占有をスタートしたので、仮にその後、悪意に転じたとしても、そのまま平穏かつ公然と占有していれば、人に貸したりしても10年で取得時効を迎えます。
この占有者は、タダで住み続け、おまけに人に貸して家賃まで稼いでいますが、法律的には合算で10年を経過したところで、晴れて所有権を取得できます。
ヨーロッパではスクワットといって、勝手に住みつく行為そのものは合法であるとされてきた歴史があります。ヨーロッパの場合は政治的な背景や、行政の思惑もあるようですが、日本でも結果的に合法的に住みつくことが可能という事です。
なんとも理解しがたい部分がありますが、皆さんが所有している空き家になっている実家などに関しても、長い間見に行ってない方はぜひ一度見に行ってみてください。
こちらの記事は☆☆☆でご確認下さい。
空き家の可能性に挑戦!!