「置き石マーキング」で狙われる空き家。防犯を仕事に変える視点
門扉に小石を置き、落下の有無で“留守”を見抜く。
兵庫県警が「置き石マーキング」や郵便物で不在を確認し空き巣を繰り返した事件を捜査し、5県70件・被害総額1350万円相当とも報じられました。
空き家管理は防犯そのもの。参入者が勝てるサービス設計を整理します。
年末年始、久しぶりに実家へ帰る人も多い時期です。
ところが最近の報道では、門扉に小石を置いて不在を確かめるなど、かなり“アナログ”な方法で空き家が狙われているといいます。
カメラや最新機器も大事ですが、実は泥棒が一番嫌がるのは「人の気配がある家」。
ここに、空き家管理ビジネスの勝ち筋が隠れています。
今日は防犯=設備という思い込みをほどきながら、参入者が提供できる価値と、やりがちな失敗、そして小さく始める手順までまとめます。
空き家の防犯は「高い機器」より、まず「管理されている感」を作るのが近道です。
「留守かどうか」を見抜く下見は、置き石・郵便物など、驚くほどアナログに行われます。
だからこそ、定期巡回・整った外観・記録の見える化が、そのままビジネス価値になります。
今回報じられた事件では、門扉に小石を置き、落下の有無で不在を見定める「置き石マーキング」などの手口が使われたとされています。被害が複数県にまたがる点も含め、空き家が“狙いやすい資産”として見られている現実が浮き彫りになりました。
空き家は「住む人がいない」だけでなく、「手入れの手が届きにくい」状態になりがちです。ポストが溜まる、草木が伸びる、夜が真っ暗。
こうした放置サインは、近隣の不安だけでなく、侵入犯にとってのヒントにもなります。
警察も、補助錠やセンサーライト、防犯ブザー等の活用を含め、空き家の防犯対策を呼びかけています。
つまり、防犯は個人の努力だけでなく、地域の仕組みとして整えるテーマになってきた、ということです。
空き家管理は、点検だけでなく「近隣配慮」「行政・士業との連携」「事故時の初動」など、実務の勘所が多い分野です。
一般社団法人 空き家管理士協会では、現場で再現できる手順と判断軸を学べる研修、同業・異業種の全国ネットワーク、相談導線の整備を通じて、一人で抱えない参入を後押ししています。
この記事の背景や現場目線の補足は、ぼくの空き家ビジネスnoteで詳しく解説しています。
















