空き家に外国人が住むのは問題?外国人の住まいとして空き家活用。

空き家活用で、誰も住まない「空き家」に外国人が住むのは本当に問題なんでしょうか。

技能実習生などで来日した外国人に空き家を紹介する事業や、県営住宅の空き室を外国人材向けに活用する動きから、賛否(日本人優先、治安、生活習慣)を整理します。

地域トラブルを防ぐ「設計」と、空き家ビジネスとして成立させる連携のコツを解説しました。

賛否が割れる3つの論点を分解する

ここからが、このテーマの本題です。反応が大きいのは、たいてい次の3点。

論点1「日本人が先では?」

気持ちは分かります。ただ、今回のように「空いたままの住戸」が対象であれば、まず整理したいのは、誰かの枠を奪う話なのか、使われていない資源が動く話なのかという点です。

制度として日本人の入居機会をどう確保するかは行政側の論点で、ここは感情論ではなく設計論として議論できます。

論点2「治安が悪化するのでは?」

治安への不安は、無視できません。実際、法務省の犯罪白書では、外国人による刑法犯の検挙件数の推移が示されており、年によって増減があります。
同時に、警察庁の白書でも、来日外国人犯罪の検挙状況が要因とセットで説明されています。
ここで大事なのは、「外国人が増える=治安が悪化」と短絡しないこと。たとえば統計の読み方や年齢構成などを踏まえて検討すべき、という分析もあります。
ビジネス側の実務としては、国籍で判断するより、孤立させない運用(相談窓口・生活支援・地域接点)を設計するほうが、現実的なリスクヘッジになります。

論点3「生活習慣の違いでトラブルが増える」

これは起こりえます。ゴミ出し、騒音、自治会行事などは、国内の移住でも摩擦が出る領域です。

だからこそ必要なのは、個人の問題にしない仕組み。

・ルールを多言語で渡す

・困ったときの連絡先を一本化する

・最初の1ヶ月を重点フォローする


こうした運用設計があるだけで、現場のストレスは大きく変わります。

FAQ

  1. Q:外国人向けに貸すと近隣トラブルが増えますか?
    A:必ずではありません。ルール共有と相談窓口、地域との接点づくりなど「運用設計」でリスクを下げられます。

  2. Q:空き家の所有者はどこまで直せば貸せますか?
    A:物件状態と用途で変わります。安全性・衛生面の最低ラインは個別判断になるため、現地確認と専門家相談が現実的です。

  3. Q:契約は入居者本人と?それとも企業と?
    A:スキーム次第です。企業がまとめて借りる形もあり得ます。責任の所在(家賃、修繕、緊急対応)を先に決めるのが重要です。

  4. Q:治安面の不安にどう向き合うべき?
    A:データの見方は複数あります。短絡せず、孤立を防ぐ運用・地域連携・相談体制を整えるほうが実務上の効果が出やすいです。

  5. Q:空き家ビジネスは異業種でも参入できますか?
    A:可能です。鍵は「管理」「生活支援」「見守り」「連携」の設計。資格・研修で知識を補い、地域ネットワークと組むと進めやすくなります。

 

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この記事の背景や現場目線の補足は、ぼくの空き家ビジネスnoteで詳しく解説しています

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