空き家管理の現場が教える「狙われない家」の作り方(事業者向け)
毎日のように空き家を狙う窃盗事件が各地で報じられる今、リスクを生むのは「空き家」ではなく「放置のサイン」なんです。
月1回の見守りや家財の整理など、運用で防犯性を高める空き家管理は、異業種でも参入しやすい成長領域です。
サービス設計の要点と勝ち筋、協会が提供できる学びとネットワークを解説します。
ぼくもそうですが「空き家が狙われた」というニュースを見るたび、腹立たしさと同時に、どこか自分ごととして不安を覚える人も多いはずです。
実際、空き家を狙った窃盗で、昼に下見して深夜に侵入する手口が報じられています。
結論から言うと、問題は「空き家」そのものではなく「放置のサイン」。このサインを消す管理ができれば、リスクを下げられる可能性があります。
ニュースが示す「空き家×防犯」の現実
鹿児島では、空き家を狙って窃盗を繰り返した疑いで複数人が逮捕され、被害は100件超の可能性が報じられました。
手口は「昼に下見→深夜に窓を割って侵入」というシンプルなもの。
この構図は、空き家管理の価値を分かりやすく映しているといえます。
さらに災害後の地域では、窃盗の認知件数が急増するケースも報じられています。奥能登4市町では、2025年の窃盗犯認知件数が242件で、地震前年(84件)の2.9倍という報道もありました。
狙われるのは「空き家」より「放置のサイン」
泥棒が見ているチェックポイント
空き家がターゲットになりやすいのは、「誰も気にかけていない」と分かる状態が外から読めるからです。
たとえば、郵便物があふれてる、草木が伸び放題、雨戸が閉じっぱなし、夜の照明がまったくない。こうした放置のサインは、下見の段階で判断材料になりえます。
逆に言えば、こういったサインをなくせば「気にかけられている家」に変わります。
災害後・長期不在ほど「見守り管理」が効く
人の出入りが減る状況(災害後、長期不在、相続直後)は、犯罪側に空白を与えます。
だからこそ、最低限の見守り体制を早期に作ることが、地域防犯・資産保全の両面で意味を持ちます。
「売却」だけではない。管理という第三の選択肢
月1回でも成立する防犯対策
「売る・売らない」の二択にすると、所有者は追い詰められがちです。
そこで現実的なのが、管理して持つという第三の選択肢。
月1回の巡回で、換気、簡易清掃、ポスト整理、外観チェック、写真報告まで行えば、「この家は見られている」というメッセージになります。
じつは「盗るものがない」設計も、立派な防犯
空き家は残置物が多く、結果的に「盗れる家」になっていることがあります。
契約の段階で貴重品や換金性の高いものを整理し、「侵入しても成果がない家」に持っていくのは、実務的なリスク低減策です。
この記事の背景や現場目線の補足は、ぼくの「空き家ビジネスnote」で詳しく解説しています
















