「空き家×農業」初期費用の壁を壊す。高校生案に学ぶ参入。
今日は、ちょっと嬉しいニュースを見つけたので、それについて書きたいと思います。
熊本の高校生たちが「空き家で農業をやる」というビジネスプランを考えたんですよ。
名前も面白くて、「あきやふぁーまー」。
空き家ビジネス、難しそう…というのは本当か?
空き家ビジネスって聞くと、どうしても「専門知識が必要」とか「資金がたくさんいる」とか、そんなイメージを持つ人が多いんじゃないでしょうか。
確かに、不動産って言葉だけで、なんだかハードルが高く感じますよね。
でも、ぼくが今回の高校生たちのプランを見て思ったのは、「空き家ビジネスって、結局は誰かの困りごとを解決することなんだな」ということなんです。
難しい知識や大金よりも、まずは「これって誰の役に立つんだろう?」って考えることの方が大事なのかもしれません。
高校生が考えた「あきやふぁーまー」って?
上天草高校の生徒たちが発表したプランは、こんな感じです。
空き家を農業の拠点として使って、新規就農者を応援する。
これ、すごくシンプルですよね。
でも、よく考えると二つの問題を同時に解決してるんです。
一つは空き家問題。
もう一つは、農業を始めたい人が最初にぶつかる「初期費用が高い」という壁です。
農業って、土地や機材、住む場所を揃えようとすると、軽く数百万円かかることもあるんです。
特に若い人や移住者にとっては、これがめちゃくちゃ高いハードルになっています。
でも空き家を使えば、少なくとも「住む場所」と「拠点」は確保できる。
すごくないですか?
「空き家=負の遺産」じゃないんです
よく「空き家が増えて大変だ」みたいなニュースを見ますよね。
確かに放置された空き家は問題です。
でも、ぼくが空き家管理士として色々な現場を見てきて思うのは、空き家そのものが悪いわけじゃないんです。
放置されて、誰も興味を持たなくなった空き家が問題なんです。
これ、ものすごく大事なポイントだと思っています。
だって、適正に管理されて、誰かに使われている空き家は、地域の資源になるんですから。
今回の高校生たちのプランは、まさにそれを証明していると思います。
空き家を「お荷物」じゃなくて、「チャンス」として捉えているんですよね。
とはいえ、「そんなこと言っても、実際に空き家ビジネスを始めるのは難しいでしょ?」って思う気持ち、すごく分かります。
大人が見習うべきは「シンプルに考える力」かも
高校生のプランって、すごく素直なんですよ。
「空き家がある」「農業を始めたい人がいる」「じゃあ、つなげばいいじゃん」という発想。
大人になると、どうしても「法律は?」「採算は?」「リスクは?」って考えすぎて、動けなくなることが多いんですよね。
もちろん、それらの検討は大切です。
でも、最初の一歩を踏み出す前に、考えすぎて立ち止まってしまうのはもったいない気がします。
ぼくが空き家ビジネスに興味のある人に伝えたいのは、「まずは小さく試してみる」という考え方なんです。
いきなり完璧なビジネスモデルを作ろうとしなくていい。
誰かの困りごとを一つ解決できれば、それが最初の成功体験になります。
たとえば、農家の知り合いがいる人なら、その人と空き家所有者をつなぐだけでもいい。
それだけで、誰かの役に立つんです。
「地方創生」って大げさに聞こえるけど
プランを発表した生徒さんは、「大学で地方創生のことを学んで、実現させたい」と話していたそうです。
地方創生って言葉、なんだか大きくて難しそうに聞こえますよね。
でも、結局のところ、「自分の住んでいる地域を少しでも良くしたい」っていう気持ちから始まるんじゃないかなと、ぼくは思います。
空き家ビジネスも同じです。
誰かの役に立ちたい、地域を元気にしたい。
そういうシンプルな動機があれば、意外と道は開けるものなんですよ。
資金調達とか事業計画とか、そういう難しいことは後からでも学べます。
というわけで、今回の高校生たちのチャレンジから学べることは多いなと思いました。
空き家は、使い方次第で地域の宝になる。
そして、空き家ビジネスは「誰かの困りごとを解決する」というシンプルな発想から始められる。
もしあなたが空き家ビジネスに興味があるなら、まずは「自分の地域で、誰が困っているか?」を考えてみてください。
答えは、意外と近くにあるかもしれません。
この記事の背景や現場目線の補足は、ぼくの「空き家ビジネスnote」で詳しく解説しています。
















