空き家ビジネスは「活用前」が勝負。60日設計のすすめ
空き家ビジネスは、空き家の管理から「物件を見つけて活用する」前に、案件が動く仕組みづくりが必要です。
協力業者、提案テンプレ、小さな実績、地域との関係を60日で整える。
現場で止まりがちな原因と、今日からの一歩を整理します。
「空き家ビジネス、何から始めればいい?」多くの人がここで迷います。
よくある助言は「まず物件を見つけて、管理して、リフォームして活用」。
もちろん間違いではありません。
でも現場では、「物件はあるのに話が進まない」が頻発します。
理由は物件の良し悪し以前に、提案側の準備不足でオーナーの不安が消えないから。
そこで本稿では、改修や活用の前に「案件が動き出す仕組み」を作る60日設計を、ビジネス視点で再整理します。
空き家ビジネスは「活用」より先に、案件が動く仕組みが必要です。
60日で「協力者・提案・実績・地域関係」を最低限そろえると、前に進みやすくなります。
最後に効くのは、派手な企画より「この人なら任せられる」という信頼です。
空き家の相談は「困ってから」動き出すケースが多く、オーナー側は不安を抱えた状態で話を聞きます。
だからこそ、突然「活用しませんか?」と言われても、頭に浮かぶのは期待より疑問です。
「具体的にどうする?」「費用は?」「本当にうまくいく?」この疑問の壁を越えられない提案は止まります。
さらに、案件が止まる場面では「リフォーム先は?資金計画は?法的チェックは?運用後の管理は?」のような実務質問が連続します。
ここに即答できないと、オーナーの不安は増幅し、結局見送りになりがちです。
つまり、重要なのは物件探しの前に「安心して前進できる設計図」を持つこと。ここが整うほど、ビジネスとしても再現性が出ます。
空き家ビジネスについて…
1)提案のスピードが武器になる
案件は温度が高いときに動きます。
提案書の雛形や収支イメージ、基本契約の型があると、相談が来た瞬間に動けます。
毎回ゼロから作らない設計は、個人・小規模事業者ほど効きます。
2)「チーム提案」で信用を取りやすい
空き家案件は一社完結が難しく、専門家連携が前提になりやすい領域です。
リフォーム会社、不動産、士業などの顔が見える協力体制があるだけで、オーナーの安心感は変わります。
3)小さく始めて、継続収益につなげやすい
最初から大規模活用を狙わず、「見守り」「定期巡回」「草刈り」など低ハードルのサービスで実績を作ると、信頼と紹介が積み上がります。空き家管理は関係性ビジネスの土台になりやすいのが強みです。
空き家ビジネスの落とし穴
1)「物件ありき」で提案してしまう
物件が先に立つと、オーナーの感情・不安の整理が置き去りになります。
回避策は、物件の話より先に「意思決定の材料(選択肢・費用感の考え方・リスク整理)」を用意すること。
2)完璧主義で準備が終わらない
完璧な仕組みを目指すほど、半年・1年が溶けます。
回避策は「最低限でいい」と決めること。
業者を2社知っている・提案書の雛形が1つある・地域の不動産と挨拶できる、くらいでまず走る。
3)一人で抱えて案件が止まる
相談対応、現地確認、提案、調整…を単独で回すと詰まります。回避策は、最初から“チーム化”を前提にし、役割と連絡ルートを作ることです。
空き家ビジネス。実務の入口
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協力業者リストを10件作る(リフォーム・不動産・司法書士・行政書士等)
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提案テンプレを1本だけ作る(現状整理→選択肢→進め方→概算の考え方)
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低単価メニューを1つ決める(見守り・巡回・草刈り等)
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地域の入口を1つ作る(自治会・商工会・地元不動産へ挨拶)
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相談が来たときの“回答台本”を用意する(費用・法的チェック・管理体制は「確認し、専門家と連携して進める」方針を明確化)
協会からの提案
この「60日設計」は、才能より“型”で再現性が出ます。協会としては、会員の皆さんが現場で慌てないために、
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実務で使える提案テンプレの考え方
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トラブルを避けるための基本の確認ポイント(※案件ごとに専門家確認が前提)
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異業種も含めた全国のつながり(紹介・連携)
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小さな実績を作るための入口メニュー設計
こうした支援を、必要な人が必要な分だけ使える形で整えていきます。最初の一歩は小さくてOK。大事なのは「信頼が積み上がる動き方」を身につけることです。
FAQ
Q1. 物件がないと始められませんか?
A. いいえ。先に動ける体制(協力者・提案の型)を作ると、物件情報が来たときに取りこぼしにくくなります。
Q2. 60日で全部そろえるのは無理です…
A. 目的は完璧ではなく「慌てない最低限」です。まずはテンプレ1本、協力先数社からで十分です。
Q3. 異業種でも参入できますか?
A. 可能です。むしろ空き家は“連携型”の仕事になりやすいので、得意分野を入口にしてチームで進めるのが現実的です。
Q4. 提案で一番大事なことは?
A. 企画の派手さより、オーナーの不安を減らす説明と、誠実な対応(信頼づくり)です。
Q5. 最初の実績は何が作りやすい?
A. 「見守り」「定期巡回」「草刈り」など、低ハードルで継続しやすいサービスが実績になりやすいです。
この記事の背景や現場目線の補足は、ぼくの「空き家ビジネスnote」で詳しく解説しています。
















