肝試し侵入が事件に…「空き家は狙われる」時代の管理サービス入門
「うちの空き家なんて、誰も興味ないはず」そう思って放置していませんか。
実は今、空き家は肝試しや不審者の侵入など、想像以上に人の目に触れています。
沖縄では、空き家への侵入をきっかけに多額の現金が持ち去られた事件も報じられました。
結論から言うと、空き家対策で重要なのは「完璧な管理」ではなく、“人の目が入っている状態”をつくること。
ここに、空き家管理ビジネスの伸びしろがあるんです。
沖縄の事件が突きつけた「空き家は狙われる」という現実
沖縄本島内の空き家に中高生が侵入し、現金や装飾品が持ち去られたと報じられました。
侵入は肝試しがきっかけだったとされ、複数回にわたり持ち出された可能性も伝えられています。
このニュースを見て「そんな大金、うちにはないから大丈夫」と思った人ほど要注意です。
問題は金額ではなく、空き家が「入りやすい場所」と認識されること。
一度そう見られると、侵入・荒らし・盗難のリスクはじわじわ上がっていきます。
「とりあえず置いておこう」が招く、見えない損失
相続した実家について、よく聞く本音があります。
・思い出の品があるから他人に触られたくない
・いつか自分が使うかもしれない
・片付けが大変で、先送りしてしまう
気持ちは自然です。けれど、放置が続くと“物理的な被害”だけでなく、精神的なダメージが大きくなります。
土足で踏み荒らされた室内、散らかったタンス、なくなる形見…。
起きてからでは取り戻しにくいものが多いんです。
「管理しましょう」が重い人へ。完璧じゃなくていい
空き家対策は、言い方が雑だと根性論に見えます。
「月1回見に行け」なんて、遠方なら無理ゲーです。
でも、ここで伝えたいのはこうです。
必要なのは“完璧”ではなく「抑止力」
空き家管理のメインは、誰かの目が定期的に入っている状態をつくること。
月1回が難しいなら、3ヶ月に1回でもいい。自分で無理なら、頼っていい。
最低限の抑止力は、たとえばこの3つです。
・鍵の確認(破損・こじ開け跡がないか)
・ポスト整理(チラシが溜まる=不在アピールになる)
・敷地の軽い手入れ(草が伸びる=放置サインになる)
「放置されてない感」が出るだけで、侵入の心理ハードルは上がります。
ここがビジネスの入口。人の目をサービス化する
空き家管理ビジネスは、派手なリノベや売買だけが主戦場ではありません。
むしろ参入しやすいのは、見守り・巡回・レポートの領域です。
異業種でも組める「空き家×防犯・見守り」
たとえば、次の業種は相性が良いです。
・警備・見守り:巡回ルートの設計、緊急時の一次対応
・清掃・家事代行:ポスト整理、簡易清掃、通風
・設備:破損箇所の軽補修、雨漏り・排水チェック
・介護・士業・不動産:相続後の相談導線づくり
ポイントは、いきなり全部やるではなく、小さなメニューから始めること。
写真付きレポート、チェックリスト、近隣連携など、積み上げ型で価値を出せます。
協会としての結論。空き家対策は「地域の安全インフラ」になる
今回の事件が示したのは、空き家が「社会のすき間」になり得るということです。
だからこそ空き家管理は、所有者のためだけでなく、地域の安全にも効く。
空き家管理士協会としては、空き家管理を
「完璧を求めるもの」ではなく、できる範囲で“仕組み化”するもの
として広げていきたいと考えています。
この記事の背景や現場目線の補足は、ぼくの「空き家ビジネスnote」で詳しく解説しています。
















