世界で15億ドル市場に。空き家警備サービスが伸びる本当の理由
世界の空き家警備サービス市場が拡大するとされる背景を整理。
スクワット問題やスマート防犯の進化から、異業種参入の勝ち筋と協業のヒントを解説します。
空き家は「何も起きなければ安心」ですが、いざ侵入や破損が起きると、回復に手間も費用もかかります。実はこの“見えにくい不安”が、世界的に大きな市場を生みはじめています。
海外では空き家の不法占拠(スクワット)なども社会課題になり、見守り・巡回・遠隔監視のニーズが増加。日本でも、空き家管理の現場ノウハウを軸に、警備・テック・異業種と組むことで、次の成長領域を作れる可能性があります。
世界で伸びる「空き家警備」市場とは
空き家ビジネスというと、管理・利活用・売買のイメージが強いかもしれません。
しかし最近、“空き家を守る”領域=空き家警備・見守りサービスが世界的に伸びるとするデータが出ています。
たとえば市場調査レポートの一部では、空き家(空室)物件向けセキュリティサービスが2031年に約15〜16億米ドル規模へ拡大する見通しが示されています(定義や調査機関により差はあります)。
数字だけ見ると地味に感じますが、背景にあるのは「空き家が増えるスピード」と「放置リスクの現実味」です。
「空き家が増えるのは日本だけ」ではない
日本は空き家問題の先進地と言われますが、海外でも空き家・空室の増加や、治安・資産保全の課題が顕在化しています。
都市構造の変化、人口動態、住宅価格の歪みなどが重なり、**“誰も住んでいない建物をどう守るか”**が共通テーマになりつつあります。
ここでポイントなのは、空き家警備が「事件が起きた後の対応」ではなく、**“起こさないための仕組み”**として評価されていること。
空き家管理の現場感覚で言えば、これはまさに“予防保全”です。
欧州で深刻化する「スクワット」問題が需要を押し上げる
海外の文脈で語られやすいのが、空き家の不法占拠(スクワット)。
国や地域で制度は違いますが、実際に退去まで法的手続きが必要になるケースがあり、オーナーにとって心理的・実務的負担が大きいと言われます。
だからこそ、「常時モニタリング」「定期巡回」「異常時の一次対応」といったサービスの価値が上がる。
要するに、空き家の状態を放置から見える化へ変える動きです。
技術の進化で、「警備は高級品」から選べる道具へ
もう一つの追い風が、スマート防犯の普及です。
遠隔監視カメラ、開閉センサー、温湿度の見える化、通知システムなどが手頃になり、個人オーナーや中小事業者でも導入しやすくなりました。
参入障壁が下がった=勝負は「運用」と「提案力」
機器そのものは誰でも買える時代です。
差がつくのは、次のような“運用設計”です。
・何を見る?(侵入・窓破損・雨漏り兆候・通電/通水など)
・誰が動く?(駆け付け・近隣連携・管理会社連携)
・どう報告する?(写真・動画・履歴・オーナーへの通知)
ここは、空き家管理の経験値がそのまま武器になります。
この記事の背景や現場目線の補足は、ぼくの「空き家ビジネスnote」で詳しく解説しています。
















