年末の帰省で実家の未来会議をしてみましょう。

年末年始の帰省は、家族がそろって「実家の未来」を聞ける貴重なタイミング。

とりあえず決め切らなくてOKです。

「聞いてみる」だけで、相続・管理・活用の選択肢が一気に整理されます。

空き家ビジネスにとっても、最初の入口はここです。

久しぶりの帰省。

せっかくの団らんに「家の話」は出しづらいですよね。

「縁起でもない」と先延ばしにしがち、という声もよく聞きます。


でも、話さないまま時間が過ぎると、いざという時に「誰も実家のことを把握していない」状態になり、家族の想いが分からず揉めやすくなる…現場ではよく起きる話です。


このトピックスでは、「決める」ではなく「聞く」から始める実家の未来整理を、空き家ビジネスの視点(市場性・課題・勝ち筋)まで含めて解説します。

年末年始は、実家の未来を軽く聞ける最高の営業機会です。


結論を出さず「情報をそろえる」だけで、相続・管理・活用の打ち手が現実的になります。
空き家ビジネスは、施工や仲介より前に「整理・合意・段取り」を支えるほど勝ち筋が太くなります。

年末年始は、親と対面でゆっくり話せる数少ないタイミングです。

普段は電話やLINEで「元気?」で終わりがち。

だからこそ、家の想い・方針・現状を聞けます。
一方で、家の話は重くなりやすい。「家族会議」っぽくすると空気が固まる。そこで効くのが「話し合い」ではなく「聞いてみる」という設計です。
そして、空き家問題の入口は“放置”というより“無関心”。関心を取り戻すだけで、地域の宝になり得る——この視点が、ビジネスにもそのままつながります。
※法律・税務の扱いは個別事情で変わります。ここでは「一般に起きやすい構造」と「実務の進め方」に絞ります。

 

1)決めない整理の需要 家族の合意形成を前に進める

最初の価値は、結論ではなく「論点をそろえること」。
たとえば、名義・ローン・修繕箇所・家族の意向などを“見える化”するだけで、次の専門家(士業・不動産・建築)につながります。
具体例:年1回の「実家棚卸し」サポート(チェックリスト+写真記録+簡易レポート)。

2)軽い入口の商品設計 テレビ見ながら相談できる導線

「みかん食べながら聞く」くらいの温度感がちょうどいい。
ここをサービスに落とすと、重い終活支援よりも入りやすく、紹介も生まれます。
具体例:30分オンライン同席、親への聞き方テンプレ、家の現況ヒアリング同席。

3)管理→活用 へのステップ 可能性の宝庫を事業に変える

実家は「負の遺産」ではなく「可能性の宝庫」という捉え方は強い
管理(見守り)で時間を稼ぎ、活用(賃貸・売却・地域利用など)へ移行する“段階モデル”が組めます。
具体例:管理契約→小修繕→利活用の相談(連携先へ送客)という流れ。

落とし穴。失敗しやすい点を3つ

1)最初から「売る・継ぐ」を迫って空気が凍る

帰省一回で結論を出そうとすると、全員が身構えます。
回避策:ゴールは「決める」ではなく「情報収集」。まずは“現状把握だけ”を合意にする。

2)当事者(親)の想いを聞かずに、兄弟だけで進めて揉める

親の本音は、意外と表に出ません。
回避策:「この家、将来どうしたいと思ってる?」の一問から入る。

3)専門領域を“断定”して信頼を落とす

税・相続・法的判断を言い切ると、トラブルになりやすい。
回避策:協会/資格者の守備範囲を明確にし、必要に応じて士業・不動産・建築へ連携(紹介)する設計にする。

実務の入口 今日できる次の一歩を5つ

  1. 切り出し文を用意:友達の実家が空き家で大変だったって聞いた。うちはどうなるんだろ?

  2. 決めない宣言:「今日は結論じゃなく、気持ちを聞きたいだけ」

  3. チェック項目をメモ:名義、ローン、修繕、家族の意向など(分かる範囲で)

  4. 写真で記録:外観・屋根・室内の気になる点(次の相談が速くなる)

  5. 次回の約束:「春にもう一回、続きを話そう」継続が勝ち筋

 

協会からの提案(資格・研修・ネットワーク・連携)

空き家ビジネスは、現地作業や仲介だけが仕事ではありません。

最初の「家族の合意形成」と「情報整理」が進むほど、現場の手戻りが減って、関係者(士業・不動産・建設・警備・介護など)の連携も機能します。


空き家管理士協会では、こうした“入口設計”を現場で使える形に落とすために、学び(研修)と共通言語(資格)と連携(全国ネットワーク)を整えています。

「いきなり大きく始める」のではなく、“聞く→整理する→つなぐ”を一緒に磨いていきましょう。

要点まとめ(箇条書き5行)

  • 年末年始は「実家の未来」を聞ける貴重な機会

  • ゴールは結論ではなく情報収集でOK

  • 入口は「話し合い」より「聞いてみる」

  • ビジネスは“整理・合意・段取り”に需要がある

  • 断定せず、士業・不動産・建築などと連携設計が鍵

 

空き家管理士協会は、空き家の可能性に挑戦します。

この記事の背景や現場目線の補足は、ぼくの空き家ビジネスnoteで詳しく解説しています。

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