東京の人口減が始まると、空き家ビジネスはどう変わる?

「東京の不動産なら大丈夫」「空き家は地方の話」そう思っていた人ほど、最近の人口・需要の変化にザワついているかもしれません。

東京都の推計でも、区部の人口は一定時期をピークに減少へ向かう見通しが示されています。
結論から言うと、これから増えるのは見た目では分かりにくい空き家。

そしてそれは、空き家ビジネスにとっては「守り」だけでなく「攻め」の市場にもなり得ます。

今こそ都市型の勝ち方を整理しておきましょう。

東京で起きる変化は「空き家の見え方」を変える

「東京は成長し続ける」という前提は、少しずつ揺らいできました。

東京都の推計では、区部の常住人口は2030年頃にピークを迎え、その後は減少に転じる見込みが示されています。
また報道ベースでも、2050年にかけて人口が減る区が増える可能性が指摘されています。
ポイントは、人口が減る=住宅需要が弱くなる局面が「都市部でも起こり得る」こと。

ここから“空き家の増え方”が、地方と少し違う形になります。

都市部の空き家は「見えない空き家」になりやすい

地方の空き家は、外から見て分かりやすいケースが多い一方で、都市部はそうとは限りません。

  • マンションの一室が長期空室

  • 戸建てでも外観は整っていて実態は未利用

  • 相続したが、売るにも貸すにも動けない
    こうした「見えにくい空き家」が積み上がるというのが都市型の厄介さです。

「東京なら安心」が崩れると、所有者の行動が変わる

これまで持っているだけで安心だった層ほど、環境が変わると意思決定も変わります。

人口減少局面が見え始めると、次のような動きが増えがちです。

  • 「このまま持っていても…」と処分・活用を検討

  • まずは“傷ませない”ために管理サービスを導入

  • 小さく直して貸す、用途転換する。

つまり、放置ではなく「相談が増える」。ビジネス側から見ると、入口が増える局面です。

空き家ビジネスにとってのチャンスが3つある

① 物件のポテンシャルが高い(インフラ・生活利便)

都市部はインフラ、交通、生活導線が整っている分、少し整備すれば再活用に乗りやすい物件もあります。

② “持つだけ”から“動かす”へ、所有者心理が切り替わる

期待値が下がると、管理・活用・売却などの選択肢に目が向きやすくなります。ここで必要なのが「何から始めるか」の整理役です。

③ 東京だから成立するモデルが出てくる

週末ワークスペース、短期滞在、シェア、見守り連携など、都市ならではの需要に合わせた設計が可能です。

効果的なステップは「見える化 → 守る → 動かす」の3段階

都市型の空き家市場で強いのは、“いきなり売る・貸す”ではなく、段階設計ができる事業者です。

STEP1 見える化(現状把握・リスク整理)

写真・簡易診断・権利関係の棚卸し。士業や管理会社、点検事業者の出番です。

STEP2 守る(劣化防止・トラブル予防)

巡回、清掃、通風、設備チェック、近隣対応。警備・清掃・建設周りが価値を出しやすい領域です。

STEP3 動かす(活用・処分・運用)

小改修→賃貸、用途転換、売却、サブリース検討など。選択肢を増やす提案力が差になります。

空き家管理士協会は、空き家の可能性に挑戦します。

この記事の背景や現場目線の補足は、ぼくの空き家ビジネスnoteで詳しく解説しています。

 

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