琴平町「KOTO VEGAS」とは。地域まるごとホテルの仕組みを整理
空き家に関するトピックス2026年10月5日
宿だけでは「行く理由」にならない
空き家を宿泊施設に再生するのは有力な選択肢です。
ただ、宿の競合は全国にあります。その町に行く理由がなければ、予約サイトの中で埋もれてしまう可能性があります。
琴平町KOTO VEGASの取り組み
地域まるごとホテルという考え方
KOTO VEGASは、パソナグループ系の会社が琴平町で進める「地域まるごとホテル」プロジェクトです。
地域まるごとホテルとは、町全体を一つのホテルに見立て、宿やお店を地域に点在させる考え方を指します。
参道から一本外れた商店街で
舞台は金刀比羅宮の参道ではなく、新町商店街です。
空き家や空き店舗を改修し、5棟の宿のほか、クラフトビール、文具店、ベーグル、日本茶のお店が点在しています。宿の開業は2024年秋で、約2年が経過しています。
宿は最後に開いた
注目したいのは開業の順番です。
最初に文具店、次にブルワリー、そのあとに宿と飲食店が開かれたと伝えられています。
先に人が歩く理由をつくり、あとから泊まる場所を置く流れです。
規模は真似できなくても、順番は真似できる
大企業グループの資本力は、地方の事業者には真似しにくいものです。
ただ、1軒の小さな拠点で人の流れをつくり、次の1軒を考えるという順番は、工務店や不動産会社でも取り入れやすい考え方です。
成果は「棟数」より「町への波及」で見る
空き家対策の成果は、空き家バンクの成約件数や改修補助の件数で数えられがちです。
これからは、商店街の人通り、滞在時間、地元のお店への消費、雇用、再訪といった波及も見ていく必要があると、協会では考えています。事業者にとっては、提案書で「町にこう効く」と示せることが強みになりそうです。
まとめ 空き家活用は「地域編集」へ
空き家活用は、建物を直す仕事から、地域に人が来る理由を組み立てる仕事へと広がりつつあります。
自社の商圏で「行く理由」になっている場所を書き出すことが、最初の一歩になるはずです。
この記事の背景や現場目線の補足は、ぼくの「空き家ビジネスnote」でも解説しています。

















